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amzlsh

2006年07月11日

人は見た目が9割−竹内一郎

人は見た目が9割 タイトルにひかれて購入。帯に、日本人のための「非言語コミュニケーション入門」と書かれていた。読んでみて、いろいろなノンバーバルなコミュニケーション、信号の発し方があるものだと、改めて思った。

 米心理学者アルバート・マレービアン博士によると、人とコミュニケーションをとる際、話す言葉の内容は7%にすぎず、残りの93%は言語以外の顔の表情や声の質・大きさ・テンポという部分、つまりノンバーバル・コミュニケーションによるものらしい。
 それ以外にも、話す人の着ている服の色とか、間の取り方によっても、話が伝わりやすかったりするし、その人がどういう人なのかも無意識のうちに理解していることがある。そういうことに気づかせてくれた本であった。

 冒頭だが、面白い一文があった。
 私たちは、子供の頃小学校の先生に「人を外見で判断してはいけない」と教えられた。それは「人は外見で判断するもの」だから、そういう教育が必要だったのだ。
 逆にいうなら、「人を外見で判断しても、基本的には問題ない。ごくまれに、例外があるのみである」といってもよい。

 確かに、子供のころ、学校の先生や親にそういう教育を受けた覚えがある。それに加えて、人はみな平等であるというようなことも、よく言われた記憶がある。でも、人はどうしても外見でその人がどういう人なのかを考えてしまう。「怪しい人には、ついて行ってはいけない」。それは「怪しい」ように見えるから。やっぱり外見なのだ。見た目が受け入れられない人とコミュニケーションをとることは、基本的に難しい。でも、それが当然なのだ。人は外見で判断しないと、時には危険を伴うこともあるのだから。

 さて、この本は「日本人のための」ということもあり、日本人のコミュニケーションの仕方についても紹介されていた。「日本人は無口なおしゃべり」なのだそうだ。ノンバーバル・コミュニケーションが、意外と得意な民族らしい。筆者は、日本人が弥生時代以来の農耕民族であるところと、「秘すれば花」(世阿弥)という文化が根付いているからだと指摘する。

 Aは本当のことを言葉では語らない。Bは「Aが伝えたいであろうことを察する」。その両者の気持ちが通じ合ったときに、「深く関われた」と満足する。


 日本人はそもそも多くを語らない民族であり、言葉で相手を理解しようとはしない。それ故に、言語意外のコミュニケーションの占める割合が大きくかつ重要なのだ。

 また、芳賀氏(「日本人の表現心理」)による日本人のコミュニケーション/思考の特徴も紹介されていた。
 ・「語らぬ」文化
 ・「わからせぬ」文化
 ・「いたわる」文化
 ・「ひかえる」文化
 ・「修める」文化
 ・「ささやかな」文化
 ・「流れる」文化
 ・「まかせる」文化

 このなかで、「ささやかな文化」というのは非常に当てはまるなぁと感じた。日本人は、ささやかなものを愛する民族であり、枯山水や盆栽といった小さな空間を宇宙に見立てることができる。また、小さな空間に宇宙を、ほんの一瞬の時間に永遠を感じとろうとする傾向が日本人にはある。

 こういうことが、日本人のコミュニケーションには前提として存在することを忘れてはならないだろう。だから、外国人から日本人は難しく映るのではないかと思う。

人は見た目が9割
人は見た目が9割
posted with amazlet on 06.07.11
竹内 一郎
新潮社 (2005/10)
おすすめ度の平均: 3.67
5 なるほど、その通り
3 タイトルで拍子抜け
3 タイトルはうまいけど

posted by KazuS at 05:41 | Comment(0) | TrackBack(0) | 読後ノート
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